名古屋市教委 教員等の性暴力処分歴を確認せず 誤った方法で約6000人採用

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※上記画像は、AI画像生成ツールによって制作されたフィクションであり、すべて架空のものです。実在の人物・団体・商品等とは一切関係ありません。 

名古屋市教育委員会(名古屋市教委)は、2025年7月10日、教員および講師の採用手続きにおいて、法律で義務づけられていた「児童や生徒に対する性暴力などで処分を受けた教員などのデータベース(DB)」の活用を怠っていたことを明らかにしました。

 

2023年4月の法改正(教員による児童生徒性暴力防止法)により、教員採用時における性暴力処分歴のデータベース確認は、国公私立を問わず義務付けられています。にもかかわらず、名古屋市教委は「法律を誤認していた」ために、更新頻度の低い官報情報などで代替し、教員や講師を採用していました。

 

この不備は、2025年6月に発生した名古屋市の小学校の教員らによる女子児童盗撮事件を受けて実施された調査で判明。教育委員会が法律が施行された2023年以降に採用された教員や講師、約6000人をさかのぼって調査したところ、過去に性犯罪歴で処分された教員の採用は見当たらなかったとのことです。

 

名古屋市教委の杉浦弘昌教育長は、「誤認していたことは間違いない事実であるので、このことはきちっと受け止めて、もう一度、法の趣旨に立ち返って、法の義務であることを理解した上で、それを徹底していきたい」と謝罪。子どもたちが安心して学べる環境作りに向けて、スピード感を持ち、一体となって取り組む姿勢を示しました。

 

■管理人しらたきが注目したポイント

・「結果オーライ」では済まされない、児童生徒の安全を軽視した組織的な怠慢

2023年4月から施行された「教員による児童生徒性暴力防止法」により、教員採用時における性暴力処分歴のデータベース(DB)確認は、国公私立を問わず義務付けられています。

しかし、名古屋市教育委員会は、杉浦弘昌教育長が2025年7月10日に記者団に対し明らかにした通り、この義務付けられたDBを、法律が施行された2023年4月以降活用していませんでした。

名古屋市教委の説明によると、市では正規教員の採用時に、更新頻度の低い官報の検索ツールを使用して、わいせつ事案での処分歴を確認。常勤・非常勤講師の採用時には、DB、官報検索ツールともに使っていなかったとのことです。

杉浦教育長は、不備の理由について「法律を誤認していたため起きた」「法解釈を誤っていた」と説明していますが、これは児童生徒の安全を守るために国が定めた最重要のセーフティネットの機能が、組織的な法令理解不足により「全く機能していなかった」ことを意味します。

この怠慢は、性犯罪歴を持つ教員を誤って採用し、子どもたちを危険に晒す可能性を内包しており、結果的に該当者がいなかったから「結果オーライ」では済まされない、児童生徒の安全を軽視した組織的な怠慢であったと見なされるべき問題です。

・不備発覚の経緯と同時期に発生した性犯罪事件との連動

名古屋市教育委員会によるDB未活用事例は、自主的な改善や点検によって判明したわけではありません。2025年6月、名古屋市で小学校の教員らが女子児童の下着を盗撮し、その画像などをSNS上のグループで共有したとして逮捕された事件を受けて、明るみになりました。

この事件が、名古屋市の教育現場において教員による性暴力や盗撮の脅威が現実のものであることを改めて示すこととなり、再発防止策を検討する中で、市教委の採用チェック体制全体の欠陥が発覚した形です。

2025年7月10日、杉浦弘昌教育長は、この盗撮事件への対応と、今回のDB未活用発覚という法令違反の事実について謝罪し、市内すべての学校の校長ら約400人を集めた緊急集会を開いて訓示を行いました。

この二つの事案から、名古屋市教委の危機管理体制と法令遵守意識が、児童生徒の安全を守る水準に達していなかったことが同時に示されることとなりました。

・制度の全国的な形骸化の懸念と意識改革の必要性

名古屋市教委のDB未活用事例の発覚により、全国の教育現場における制度運用の実態を示唆している可能性が指摘されています。

実際、文部科学省が全国の私立学校を運営する学校法人などを対象に行った2023年度の調査では、回答した法人の75%が、採用時にDBを活用していなかったことが判明しているからです。これは、法令にて義務付けられているDB活用が、多くの教育機関において、まだ十分に浸透していない、あるいは制度が形骸化している状況を示しています。

この問題の根本には、DBという優れた「仕組み」を導入しても、それを活用する側の「意識」や「怠惰」が改革されていなければ、制度は無意味になるという構造的な課題があります。

 

本件に関する情報は、以下のリンク等でも報道されています。

各リンク先は一定期間後,リンク切れになる可能性があります。予めご了承ください。

 

⚫︎TBS NEWS DIG:2025年7月10日(木) 19:24

⚫︎NHK NEWS WEB:07月10日 12時41分

⚫︎中京テレビNEWS:2025/07/10 

 

本件に関する世間の声

  

「市教委も処分した方がいいな」

「名古屋市だけじゃなく、どこの府県もちゃんと機能してないと思う」

「このやる気のなさが、今回の事件を誘発してる」

「児童を守ることを最優先とする仕組みがなければ、安心して暮らすことなどできるわけがない」

「該当者がいなかったから、結果オーライでは済まない」

「使う側の意識が低ければ、どんな優れたシステムも無意味」

 

※上記の文章(反応)は投稿原文ではなく、SNS上の反応の傾向を要約したものです。また、特定の意見を持つユーザーによるものであり、広範な意見を代表するものではない点にご留意ください。

 

これらの声は、名古屋市教育委員会が法律で義務付けられた性暴力処分歴データベースの活用を怠っていた事実に対し、極めて強い批判と危機感を表明しています。

 

たまたま該当者がいなかったから、「結果オーライ」で済まされる問題ではなく、性犯罪歴のある教員を誤って採用する可能性があったという点で、児童生徒の安全を軽視した組織的な怠慢であると見なされても仕方がありません。

 

国がDB活用を義務化した背景にある深刻な事件を忘れているとして、名古屋市教委の制度理解の不足が指摘されており、特に、いかに優れたシステムを導入しても、それを活用する側の「怠惰」や意識改革が進まなければ、再発防止は達成できないという構造的な問題提起が目立ちます。

 

中には、名古屋市教委を処分すべきという意見や、同様の不備が全国の教育現場で発生しているのではないかという懸念も含まれており、教育現場の信頼回復のためには、性善説に頼らない徹底したチェック体制と意識改革が最優先されるべきという切実な要求が反映されています

 

性犯罪や性暴力で懲戒処分などを受けた公立学校の教員数は320人

 

令和5年度の文部科学省の調査によると、児童や生徒などへの性犯罪や性暴力で懲戒処分などを受けた公立学校の教員数は320人と、過去最多に増加しています。

 

3 教育職員の懲戒処分等の状況(令和5年度)

○懲戒処分又は訓告等(以下「懲戒処分等」という。)を受けた教育職員は、4,829人(0.52%)で、令和4年度(4,572人(0.49%))から257人増加。
・体罰により懲戒処分等を受けた者は、343人(0.04%)。(令和4年度:397人(0.04%))
・不適切指導により懲戒処分等を受けた者は、509人(0.05%)。(令和4年度:418人(0.04%))
・性犯罪・性暴力等により懲戒処分等を受けた者は、320人(0.03%)。(令和4年度:241人(0.03%))
・うち、児童生徒性暴力等により懲戒処分を受けた者は157人(0.02%)(令和4年度:119人(0.01%))。


※幼稚園(幼稚園型認定こども園含む)の教育職員も対象
※「性犯罪・性暴力等」とは、性犯罪・性暴力及びセクシュアルハラスメント(児童生徒性暴力等を含む)をいう。

【出典】文部科学省:令和5年度公立学校教職員の人事行政状況調査について

【出典】文部科学省:令和5年度公立学校教職員の人事行政状況調査について 2-5-1 性犯罪・性暴力等に係る懲戒処分等の状況(教育職員)

 

教育職員による性犯罪・性暴力等の相手の”属性”割合は、「児童生徒等に対して行われた行為」が68.8%と、「児童生徒等以外に対して行われた行為」の31.2%よりも大幅に高くなっています。

 

【出典】文部科学省:令和5年度公立学校教職員の人事行政状況調査について 2-5-1 性犯罪・性暴力等に係る懲戒処分等の状況(教育職員)

 

令和5年度中に懲戒処分を受けた職員数(地方公務員)は4,443人

 

令和5年度中に懲戒処分を受けた地方公務員(職員数)は4,443人で、前年度に比べて620人増加しています。

懲戒処分者の推移をみると、令和5年度の「免職」が605人で、前年よりも128人増えています。

 

【出典】総務省:令和5年度における地方公務員の懲戒処分等の状況(令和5年4月1日~令和6年3月31日)

懲戒処分者数の状況

(1) 令和 5 年度中に懲戒処分を受けた職員数は 4,443 人であり、前年度に比べて620 人増加している。
・ 行為別にみると、全体では「一般服務違反等関係」1,962 人が最も多く、次いで「交通事故・交通法規違反」940 人、「公務外非行関係」774 人、「給与・任用関係」176 人、「収賄等関係」109 人の順となっている。また、本人よる非違行為以外では「監督責任」482 人となっている。
・ 種類別にみると、「戒告」1,549 人が最も多く、次いで「減給」1,401 人、「停職」888 人、「免職」605 人となっている。

(2) 懲戒処分者の推移をみると、過去 10 年間 4,000 人前後で推移しているほか、「免職」が増加傾向となっている。

(3) 団体区分別にみると、都道府県等では 1,438 人、市町村等では 3,005 人となっている。

【出典】総務省:懲戒処分者数及び分限処分者数について(令和 5 年 4 月 1 日~令和 6 年 3 月 31 日)

  

管理人しらたきの考察

 

市の教育委員会が、教員採用時に法律で義務化された性暴力処分歴データベースの活用を怠っていたという事実は、教育行政における重大な法令不履行の問題として、多角的に考察されるべきと考えます。

 

本件を、市教委内部のガバナンスの課題として捉え、特に、教育長が「法律を誤認していた」と説明した理由の検証と、常勤・非常勤講師の採用において、チェック体制が完全に欠如していた点の改善が急がれます。

 

展望としては、今回、杉浦教育長が義務の徹底履行と迅速な対応を表明したことから、DB活用の即時開始と、教育現場全体の意識改革が進むことが期待されます。

 

本件の重要な懸念に、国が子どもを守るために定めたDBというセーフティネットの「仕組み」自体が、教育委員会という行政側の組織的怠慢によって、機能していなかった点があげられます。

さらに、文科省の調査で、私立学校法人の75%がDBを活用していなかったという全国的な調査結果もあり、名古屋市教委の事例は、制度が全国で形骸化している可能性を示唆しています。

 

本件を契機に、児童生徒の安全確保に向けた法令遵守と危機管理意識の徹底が、全国の教育機関に強く求められています。 

 

性被害にあわれた方のための全国共通相談ダイヤル「#8103(ハートさん)」

 

「#8103(ハートさん)」は、性犯罪や性暴力の被害にあった方が相談できる、全国共通の電話相談窓口です。

 

これは警察が実施している支援の一環で、被害にあわれた方が安心して相談や助けを求めることができます。被害にあってすぐの緊急のご相談はもちろん、過去のつらい経験について話したいという方のご相談も受け付けています。

 

この番号にかけると、お住まいの地域の警察の相談窓口につながります。必ずしも被害届を出す必要はなく、「匿名で相談したい」というご希望にも対応しています。

 

「#8103(ハートさん)」は、誰かに話を聞いてほしいときに、そっと寄り添うための窓口です。つらい気持ちをひとりで抱え込まず、どうか遠慮せずに電話してみてください。あなたはひとりではありません。

 

警察庁Webサイト
警察庁が運営する犯罪被害者等施策のホームページ。主な犯罪被害者等施策、犯罪被害に関する相談機関等、イベント情報、犯罪被害者白書の紹介など。

 

DV・セクハラ・ネット中傷など女性が抱える悩みに寄り添う「人権ホットライン」

 

法務省の「女性の人権ホットライン(0570-070-810)」は、DV(家庭内暴力)、セクハラ、ストーカー被害、性犯罪、ネット上での誹謗中傷など、女性が抱えやすいさまざまな悩みやトラブルについて、無料で相談できる窓口です。

 

この番号に電話をかけると、お住まいの地域を管轄する法務局や地方法務局につながり、職員や人権擁護委員が丁寧に話を聞き、対応してくれます。

 

警察のように加害者を逮捕したり、直接的な捜査を行う機関ではないため、名前を出さずに匿名で相談することも可能です。必要に応じて、弁護士や専門の支援機関を紹介してもらうこともできます。

 

「これって警察に相談したほうがいいのかな?」

「弁護士に話を聞いてもらうべき?」

「どうすればいいのかわからない…」

 

そんなふうに迷ったときは、ひとりで抱え込まず、気軽に相談してみましょう。あなたの気持ちに寄り添い、解決ルートを一緒に考えてくれる窓口です。

 

法務省:女性の人権に関する相談について

 

備考

 

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